バヒド・ハリルホジッチ監督(62)就任後初の日本代表合宿が23日、大分県内で始まった。

 ハリルホジッチ監督の改革は、細部にまで及んだ。この日、チームは昼すぎに大分市内のホテルに集合。選手が昼食会場に行くと、大きな長テーブルが並んでいたという。昨年のW杯ブラジル大会時のように、選手数人集まって丸テーブルで食べるスタイルではなく、チーム全員がずらりと並ぶスタイル。監督のあいさつを聞き、全員で一緒に食事をとったという。

 海外組も、常連組も関係ない。ハリルホジッチ監督は13日の就任会見で「確定している選手はいない。たくさんの選手に可能性を与えてあげたい」と話した。その通りの“横一線”のこだわりが、長テーブルに表れていると言えそうだ。

 クールダウンの指示も細かかったという。練習前には「疲労回復のため、アイスバス(水風呂)に入れ」と指示。しかし、練習が終わった午後6時過ぎは肌寒かったため「ホテルに戻ってからにしよう」と急きょ変更した。また、練習前には選手1人ずつにケガや痛みを抱えているか、ランニングはできるのか、など細かいところまで質問した。細部にまでこだわる監督の一端が垣間見えた。【保坂恭子】