6月開幕のW杯アジア2次予選に向け、日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が熱望していた海外組の段階的早期招集が可能となったことが22日、分かった。シーズンを終え帰国した海外組を段階的に関東近郊に集め、事実上の代表活動がスタートする。タイミングは最終調整中だが、早ければ5月末、遅くとも6月3日には少人数でハリルジャパンが動きだす。

 日本は6月11日のイラクとの国際親善試合をへて、同16日のシンガポールとの予選初戦に臨む。国際サッカー連盟(FIFA)の規定では協会側が選手を招集できるのは同8日以降で、国内組は同日に合流見込み。シーズン後で疲労の色も濃く、出場試合数によってコンディションに差のある海外組をハリルホジッチ監督が手元に置いて徹底管理。約1週間後に国内組が加わることになる。

 多くの代表候補選手が所属するブンデスリーガは、今日23日が最終戦。早期招集には所属クラブの理解も必要だが、協会側の熱意もありメドが立った。海外組はオフ返上で、同じ施設に宿泊する完全な合宿スタイル。空き時間や夜にはミーティングも開催可能。5月に国内組を対象に異例の1泊2日の候補合宿を行った指揮官は、選手を1日でも早く集め徹底指導したい意向を持ち、海外組の早期招集にこだわった。これが形となり、予想より長期の代表活動が現実となる。