なでしこジャパンは29日、長野合宿を打ち上げ、千葉県内に移動した。

 長野市内での練習では、前日28日に戦ったイタリア代表と、完全非公開で練習試合を行った。

 佐々木則夫監督(57)は「35分で2本やった。シュートを打たないことは、治らない。ゴール前で細かくやって、(相手に)つぶされてしまう。我々の病気かもしれない」。積極的にシュートを放つ意識を課題に挙げた。

 香川・丸亀と長野での国際親善試合2試合と、練習試合2試合で、右膝痛で離脱中のFW岩渕を除く、全22人を起用。「岩渕はスタメンで使える選手にしたかったけれど、チャンスメーカーとして準備する。カナダにいって、第1戦が始まるくらいに合流。決勝トーナメントくらいには、フィットしていると思う」と状況を説明した。両合宿を振り返り、「課題もありつつも、鮫島、安藤が、切り札として流れを変えられる部分は準備できたと思う」と手応えも得た様子だった。

 今後は、千葉県内で合宿を行い、6月1日にカナダに出発。8日(日本時間9日)に1次リーグC組初戦となるスイス戦(バンクーバー)を迎える。