女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」が1日、オランダ遠征から成田空港に帰国し、国際サッカー連盟(FIFA)女子年間最優秀選手の最終候補3人に選出されたMF宮間あや(30=岡山湯郷)が、チームとしての勲章を強調した。「チームとして、なでしこジャパンとして、サッカーをみてもらえたことはうれしい」。来年1月11日のFIFA年間表彰式(スイス・チューリヒ)で受賞となれば、日本がW杯初優勝した2011年の澤穂希(INAC神戸)以来4年ぶりとなるが「(受賞した)その時のことはその時に考えます」と毅然(きぜん)と話した。他にはW杯最優秀選手賞のMFロイド(米国)、得点女王のFWシャシッチ(ドイツ)が候補となっている。

 また女子最優秀監督の最終候補となった佐々木則夫監督(57)は「宮間選手はよくやってくれている。世界から評価してもらえたことはうれしい限り。11年の澤選手もそうだし、おれに先見の明があるのかなあ」。自分のことよりも、宮間のノミネートに鼻高々だった。

 なでしこジャパンは29日の親善試合オランダ戦で1-3と敗戦しての帰国。来年2月29日に大阪で開幕するリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(出場権獲得は2カ国)に向けて、多くの課題が残った。