来年のU-17(17歳以下)W杯を目指すU-16日本代表候補合宿が13日、静岡県内で行われた。

 午前に藤枝東、午後に静岡学園と練習試合で対戦。藤枝東とは0-0で引き分け、静岡学園には1-3で敗れた。

 中学2年で招集されているFW久保建英(たけふさ、東京U-15むさし)は、藤枝東戦の前半(45分間)、静岡学園戦の前半(45分間)と後半25分から出場した。当初は各試合45分ずつの出場予定だったが、静岡学園戦の後半途中、森山監督が「まだ、やり足りないやつはいるか」とベンチで問うと、久保が真っ先に志願して計110分間プレーした。

 高校生相手にもひるむことなく、果敢に前を向きドリブル突破。ゴールは奪えなかったが、エリア内に切れ込みミドルシュートや絶妙なスルーパスで見せ場をつくった。静岡学園のDF陣からは「タッチ数が多くて、足を出しても奪えなかった」「個で打開できるし、味方も使える選手」という声が上がった。

 今回のメンバーは、高校受験直後でコンディションが万全ではない選手もいた。森山監督は「その中でもチャレンジしてくれて、やろうとする意思は伝わった」と話す一方で「満足はできない。攻撃で厚みが出せなかった。プレーの強度と質を高めていければ」と課題を掲げた。

 U-16日本代表は2月末からウズベキスタン遠征を予定している。9月にU-17W杯切符をかけてアジア最終予選を戦う。