来年のサッカーU-17(17歳以下)W杯を目指すU-16日本代表候補が14日、静岡県内で清水ユース、桐光学園(神奈川)と練習試合を行った。

 第1試合の清水ユース戦(35分ハーフ)では、後半15分に相手にPKを与え失点。しかし終盤、MF鈴木冬一(C大阪U-15)のシュートなどで猛反撃。ロスタイムのラスト1プレーでCKからDF小林友希(神戸U-15)がファーで頭で押し込み、土壇場で同点に追いついた。

 小林は「ボールが来たら触れるように準備しておこうと思っていた。いいボールが来たので当てるだけだった」と振り返った。U-18リーグの最高峰、プレミアリーグ(東地区)で戦う相手に最少失点で抑え、小林は「速い相手に対して、先に予測して、インターセプトしてプレーさせないという意識をしていた」と話した。

 第2試合の桐光学園にも3-2で競り勝った。この日は暴風、大雨で劣悪なピッチコンディションだった。

 森山監督は9月のインドでのアジア最終予選をふまえ「ある意味、望んでいた環境」と逆手にとり「厳しい環境で戦えるか、はっきりする。信用できる選手しか(代表に)行けないよ」と選手にはっぱをかけていた。13日の静岡学園、藤枝東との練習試合でも無得点だった。指揮官は「2試合とも体を張って頑張ってくれた。前日の課題を、それぞれが気持ち、技術の部分で見せてくれた」と目を細めた。