29日にオーストラリアとのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選初戦(大阪・金鳥スタ)を迎えるなでしこジャパンが、開幕前日の28日は堺市内で最終調整した。

 なでしこジャパン佐々木則夫監督(57)が「引き分け狙い」を排除した。この日午前は堺市内での練習を指導。その足で大阪府内のホテルに向かい、監督会見に出席した。アジアの五輪出場は2枠。今日のオーストラリア戦は落とせない戦いとなるが「勝負に徹して戦わせたい」と宣言した。

 自国開催を味方に付ける。佐々木監督が思い起こすのは10年東アジア杯。日本で戦い、優勝の結果に「あの空気感が良かった」。だからこそ「引き分けではなく、勝負をかけさせたい。初戦を勝ちでいくことが2戦目、3戦目につながる」と会場の後押しを受けながら前に出る。会見では韓国の尹徳汝監督が「要注意はキャプテン(MF宮間)と(FW)大儀見選手。しっかり対策したい」と警戒。世界ランク4位でアジア最上位の日本は、攻めの姿勢で敵のマークをかいくぐる。