サッカー女子の国際親善試合は21日、スウェーデンのカルマルで行われ、なでしこジャパンはスウェーデンに0-3で完敗した。高倉麻子監督の3戦目で初勝利はならなかったが、抜てきした代表3試合目の新戦力、MF佐々木繭(23=仙台)は収穫だった。

 佐々木の登録はDFながら、2列目の右で先発した。「サイドハーフは初めて。攻撃も守備も周りに助けられた」と謙遜するが、ピッチでは思い切りの良さが光った。特に前半41分は、左でパスがつながる間に右からゴール前へ走り、MF熊谷のクロスを引き出す。頭で合わせたシュートは枠を外れたものの、高倉監督は「ボールを動かして全員が絡んでいく上で、逆サイドの人の駆け引きは大事」と高く評価。狙いを体現するプレーで喜ばせた。