03年大会以来16年ぶりのベスト8をかけた日韓戦だったが、終盤の失点で敗戦。日本はベスト16で姿を消した。

攻撃の核であるFW田川亨介(20=東京)とMF斉藤光毅(17=横浜FC)を負傷離脱で失った日本は、メキシコ戦で2点を決めたFW宮代大聖(19=川崎F)とMF郷家友太(19=神戸)を2トップに起用。右サイドハーフに現役高校生FW西川潤(17=桐光学園高)、左サイドハーフにはMF山田康太(19=横浜)という前線の配置で、韓国戦に臨んだ。

負けたら終わりのノックアウトステージ初戦。立ち上がりは両者慎重に試合に入り、固い展開が続いた。次第に日本がボールを保持するようになると、最終ラインで左右に揺さぶり相手を走らせつつ、守備の隙間を見つけてパスをつないでいった。前半25分ごろから西川と郷家がポジションを替えると、右サイドが活性化。右サイドバックのDF菅原由勢(名古屋)の積極的な攻撃参加もあっていい攻撃の形を作り、好感触を得て前半を折り返した。

後半に入ると韓国がギアを入れ替え攻撃に転じた。選手交代が奏功して寄せが早くなり、日本は劣勢に回った。後半5分にはFW郷家のゴールで先制したかに思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で直前のプレーがオフサイドとみなされ、ゴールは取り消された。

流れを変えたい日本は後半23分、郷家に替えてFW中村敬斗(18=G大阪)を投入。すると同26分、MF藤本寛也(19=東京V)の左CKを宮代がファーで折り返し、中央の中村がヘディングシュート。決定機だったが、相手GKのファインセーブでゴールを割ることはできなかった。

絶対に負けられない日本も少しずつ息を吹き返し、両者熱く激しい展開に。後半33分には、右サイドで抜け出した中村が自らゴール前に運んでシュート。相手DFに当たり跳ね返った球を今度は宮代が狙ったが、左ポストに直撃した。

まさに一進一退という展開の中、試合が動いたのは後半39分。韓国の左サイドからクロスを許し、中央のFW呉世勲に頭で決められた。直後にFW原大智(20=東京)とDF東俊希(18=広島)を投入して反撃に出たが、1歩及ばず。永遠のライバルに敗れてベスト16で敗退し、悔し涙を飲んだ。