<国際親善試合:日本0-4ブラジル>◇14日◇シンガポール国立競技場

 ハビエル・アギーレ監督(55)は大敗にもうつむくことはなかった。

 1失点の前半から一転、後半は3失点したが「選手たちは最後まで戦っていた。ガードは下げていない。形が崩れただけで、2点目のダメージが大きかった。93分、走り続けて戦い続けた。世界最高の選手の前で、それはできたと思う」と振り返った。

 試合を支配されることを承知で、本田、長友らを先発から外し、ジャマイカ戦から6人を入れ替えた。「逆境の試合の中で、キャラクターを見たかった」と意図を説明しトップレベルとの差については「若い選手が7人いた。2点目を取られた後に、強豪と初めて戦った選手が少し自信を失ったことも考えられる」。あくまでもアジア杯への選考会と位置づけた王国との戦いは、惨敗で幕を閉じた。