日本協会の犬飼基昭会長(67)が11日、シュートを打たない日本人選手に苦言を呈した。JFAグリーンプロジェクトの一環として埼玉・入間郡の豊島区立三芳グラウンドで芝生苗の植え付けに参加。集まった小学生に「ブラジルではプロになるまでシュートを30万本打っている。日本は5000本。これじゃあ、入るわけがない」と強調した。

 データは「ブラジル協会の人に聞いた」もので、ストリートサッカーや遊びも含まれているという。「話半分としても、その差は大きい」と、日本選手のシュート不足を指摘。「子供のころから習慣づけないと、試合でも打てない。Jリーグもシュートが少なく、つまらない」と言い切った。

 12日で、会長就任からちょうど1年。重要な施策として掲げるユース世代の強化について「もっと8人制や7人制の試合を増やしたい。1人のシュート数は3倍にもなる。フットサルももっとやればいい」。さらに8月の全国少年大会にも言及して「冬に移したい」と話した。日本が立候補する18、22年W杯開催の主力となるのが今の子供たち。「僕は生きていないかもしれないけれど、今から強化しないと間に合わないからね」と話していた。