12年ロンドン五輪を目指すU-21(21歳以下)日本代表が、異例の東西分散合宿で、始動となるアジア大会(11月7日開幕)への強化を図ることが分かった。21日、日本協会関係者が明かした。アジア大会へ向け、少ない準備期間を補うもので10月19~20日に関東、同26~27日に関西で行われる見込みだ。U-21代表は既に10月上旬のA代表合宿に合流し、「A代表対U-21代表」の練習試合も行う。同関係者によると「関塚監督のチームが発足してすぐにアジア大会なので、その前に選手を見極める機会を増やしたい」という理由で、分散合宿の開催が決まった。

 関東地区など東日本のJクラブ、大学に所属する選手は関東合宿、関西地区など西日本の選手は関西合宿に参加。分散開催することで、選手の移動の負担や所属クラブから離脱する期間を減らすことが可能。短期間ながら関塚監督の考えなどをたたき込む場となる。

 10~11月はJリーグの佳境を迎えるため、各クラブで主力を張る選手のアジア大会への招集は難しい。だが、同関係者が「練習試合も行う予定でアジア大会や来年の五輪予選に向けたチェックもできる」と話すように、今後に向けた選手発掘のためには絶好の機会となりそうだ。