日本代表が「ザック流王者の調整法」でアジアを制す。アジア杯(来年1月7日開幕、カタール)に備えた今月下旬の国内合宿で、アルベルト・ザッケローニ監督(57)が練習試合を組まず、チーム戦術の熟成に集中することが11日、分かった。

 ミランの監督就任1年目で、セリエAを制した98-99年シーズンを再現する。その年は、多大な収益を見込めるリーグ開幕前の親善試合や練習試合を全部キャンセル。練習場にこもり、自身の戦術や哲学を選手に注入。それがリーグ制覇につながった。

 ザッケローニ監督が日本代表を本格指導したのは、まだ10日間ほど。日本協会関係者は「監督は(アジア杯前に)しっかりチーム戦術などの確認をしたいとのこと」と言った。ACミラン時代と同じスタイルを選び、就任後初の国際大会に臨む。