ザックジャパンが「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ

 がんばろうニッポン!」(29日、長居)でJリーグ選抜と対戦することが決まった。日本協会が17日、発表した。対戦予定だったニュージーランド(NZ)がこの日、来日断念を決定。急きょJリーグ選抜が日本代表と対戦することになった。

 25日モンテネグロ戦、29日NZ戦と予定されていた強化試合の開催中止を前日に発表し、チャリティーマッチとしてNZ戦を予定していた。しかしこの日昼、日本協会の小倉会長にNZ協会のハタム会長から来日断念のレターが届いた。最後まで来日の可能性を探ったが、同国政府などの判断により取りやめ。そのため、日本協会はJリーグと緊急討議に入り、急転、新たな試合が決まった。

 国際Aマッチではなくなったため、招集レターを発送済みの海外組12人を強制的に招集することはできない。だが、原強化担当技術委員長は「所属クラブに対し、(海外組の選手を)試合に参加させてほしいというレターを出した。選手にも連絡し、『Aマッチじゃなくても来る』と言ってもらっている」と明かした。

 既にイタリア帰国中のザッケローニ監督から日本協会側に23人の選手リストが届いており、所属クラブの判断などを仰いだ上で近日中に日本代表を発表し、26日に合宿を開始する予定。Jリーグ選抜はJ1、J2から18人を選抜する見込みで、監督候補には名古屋のストイコビッチ監督も浮上している。日本協会の小倉会長は「日本代表の頑張る姿を見せたかった。チャリティーの思いを被災地の方にも伝えたい」と話した。サッカー界全体で被災地に希望を与えるつもりだ。【菅家大輔】