日本代表が、招待出場の予定だった南米選手権(7月1日開幕、アルゼンチン)を辞退することが決定した。南米連盟の本部があるパラグアイ・アスンシオンを訪れていた日本協会の小倉純二会長(72)が現地時間4日、参加が困難な状況を伝え、南米連盟側から承認された。

 南米連盟のレオス会長と会談した小倉会長は「我々の優先順位は我が国の復興にある。我々が南米選手権に出られないことは残念だ」と明言。東日本大震災の影響で、Jリーグのリーグ戦が本来なら中断期間だった7月に開催されることになり、日程の重複により日本代表の南米選手権出場は難しい状況だった。

 小倉会長は「我々は南米選手権の招待をお願いした。だから、一方的に(辞退を)決めることはできない」と話しており、同5日に開催国のアルゼンチンに入り、同国協会幹部にも現状などを説明する予定だ。

 9月からは14年ブラジルW杯のアジア3次予選が始まる。南米選手権出場の辞退が決まり、ザックジャパンは強化計画の再構築を迫られる。イタリアなど強豪とのアウェーでの親善試合実現へ動いているが、Jリーグ側との微妙な日程調整が必要となりそうだ。