なでしこリーグ東京電力マリーゼの菅野将晃監督(50)が、DFラインから徹底してロングボールを放り込むスウェーデンの攻撃を予想。「FW陣の前線からのプレスがカギ」とした。同監督は左サイドバックの鮫島彩(24=ボストン)や、ドイツ戦で決勝ゴールを決めたFW丸山桂里奈(28=千葉)の恩師。日本は勝てば、大会史上初のメダル獲得が確定する。チームは11日(日本時間12日)、フランクフルト市内で約1時間、軽めの練習を行って疲労回復につとめた。

 菅野氏は「ドイツ戦の再現になる。よりロングボールを徹底してくる」と厳しい戦いを予想した。

 菅野氏

 日本の弱点は身長差。GK海堀も頑張っているが、イングランド戦もループシュートを決められてしまった。ハーフウエーあたりからGKとDFラインの間にロングボールを放り込んで、こぼれ球を狙うような体格差を生かす攻撃をしてくると思う。

 スウェーデンの平均身長は173センチ。日本を10センチ上回る。エースFWシェリンは「女子版イブラヒモビッチ」と称され、179センチの高身長を生かした得点力に定評がある。所属するフランスのリヨンでは今季の欧州CLを制した世界一のストライカー。今大会の得点は準々決勝オーストラリア戦の1得点のみだが、シェリンを起点に分厚い攻撃を仕掛けてきた。

 菅野氏

 しかし日本には前線からの守備で、パスコースを限定したり、精度を落とすことができる運動量豊富なFWがそろっている。永里さんも、この前は45分の出場で体力の温存もできているし、途中から入ってくる(丸山)桂里奈も男子並みの活動量でプレスをかけられる。ドイツ戦で見せた集中力があれば問題はない。

 3月のポルトガル遠征では2-1。ドイツ入り後には練習試合で1-1引き分けと相性は悪くない。この2戦後、佐々木監督は「シュートチャンスは作れている。相手の大きな展開にも守備ラインは落ち着いて対応した。簡単にフィードさせない、もしくは限定させる、そして最終ラインとボランチで挟む。これはやれていた」と手ごたえをつかんだ様子だった。

 菅野氏

 ボランチや両サイドバックがこぼれ球を拾い、MF沢から前線へのホットラインで得点を期待したい。

 スウェーデン地元紙が「女子界のバルセロナ」と称した、なでしこの運動量豊富なパスサッカーが、体格差を凌駕(りょうが)してメダルを引き寄せる。