【シンガポール20日=福岡吉央】ゴール量産布陣できた!
22日にロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦(アウェー)を控えるU-23(23歳以下)日本代表が、非公開練習で攻撃的な2トップを試した。これまで4-2-3-1のシステムを貫いてきた関塚隆監督(52)だが、逆転でのC組1位突破に向け、長身FW杉本健勇(けんゆう=19、C大阪)を起用した攻撃的なオプションで、マレーシアゴールに襲いかかる。
1点でも多く得点が必要とされるマレーシア戦を前に、関塚監督がついに動いた。この日の非公開練習ではこれまでの1トップに加え、新たに2トップの布陣を練習した。関塚監督は、敗れたシリア戦後に、「得点を取るパターン、バリエーションを増やす努力はしていかないといけない。2トップも視野に入れている」と話していたが、ボランチを1人に減らし、4-1-3-2の攻撃的なシステムを試して連係を確認したようだ。
FW大迫とともに2トップに入ったのは、五輪予選初招集のFW杉本だ。GK権田と並びチーム最長身187センチの高さを生かせるだけでなく、攻撃の人数が増えることで相手DFラインを崩す選択肢も増える。またセットプレー時にも威力を発揮するだけに、まさに秘密兵器としてもってこいの選手だ。
「僕が入ったら高さを生かすイメージも持つように(チーム全体に)言われている。相手のCBに大きな選手はいないので(高さという)自分の武器を生かしたい。(練習でも)いい形はあったし、誰と組んでも自分のプレーを出してチームの力になりたい」
関塚ジャパンはこれまで4-2-3-1の布陣をベースに戦ってきた。1月のグアム合宿で控え組が2トップを組んだことはあったが、主力組が本格的に2トップを練習するのは今回が初めて。MF清武、山田、山崎とケガ人が相次ぎ、FW大津も招集できなくなった今、攻撃に厚みを増すための最善の策といえる。
両サイドのMFが高い位置を取れば4トップのような状況を作り、前がかりになることも可能。相手がDFラインを上げてきた場合には俊足FW永井をトップに回し、杉本とのコンビでDFラインの裏を狙うこともできる。
序盤から得点を重ね、早い時間に試合を決めてしまうことが最善だが、マレーシアが守りを固めてきた時は、杉本の力が必要になる。チーム唯一の10代が新たな風を吹き込み、ゴール量産への足掛かりとなる。

