フットサル日本代表が「脱ベテラン」「脱カズ」で16年W杯を目指す。ミゲル・ロドリゴ監督(42)が22日、東京・文京区のJFAハウスで会見し、親善試合アルゼンチン戦(5月15日・代々木第1体育館、同17日・別府)の代表メンバーを発表。代表の「新生」を今後のテーマに据えた。

 発表されたメンバーには昨年11月のW杯タイ大会の登録メンバーから、引退したFP木暮に加え、小宮山、高橋、カズの名前が外れた。指揮官は「検討を重ねた結果、(ベテラン招集ではなく)代表の新生への第1歩を踏み出すことにした」と選考理由を説明した。

 今回は30歳前後のW杯メンバーが半数を占めたが、8強進出を狙う16年W杯に向け、次第に世代交代を進める意向。カズとは会食し「また、そういうこと(招集)はあるかな、という話もした」と言うが、チーム作りの方針を決めた後には「カズには電話で直接説明した」と裏話も明かした。

 ただ、ロドリゴ監督は「特別で、私にとっては『神』のような存在」と言い切るカズへの敬意は欠かさない。「私の第六感で根拠はないが、カズは必ずフットサルに戻ってくる気がする。本当に必要な時しかスーパーマンは呼ばないから」と意味深な発言で締めくくっていた。【菅家大輔】