プレミアリーグ・フラムの一員としても活躍するオーストラリア代表GKマーク・シュウォーツァー(40)が27日、日本での練習初日から少年たちにサインの大盤振る舞いをおこなった。「調子は良いよ!」などとご機嫌のシュウォーツァーは練習後に集まってきた少年にサインと握手。子供たちは「わー、シュウォーツァーだ!

 オレ絶対に手を洗わない」などと興奮気味に話した。

 オーストラリア代表の練習はのんびりとした雰囲気で始まった。「オジェック監督の気分しだい」(関係者)という公開時間も最終的に約1時間の練習中、30分にまで延びた。選手たちはドリブルや1対1でのマークの練習などで軽い汗を流した。そして練習後にはシュウォーツァーや「(大一番への準備は)もちろんできている」と話したDFニールらに声援が飛んだ。

 そんなスターたちだが、成田空港で「珍事」が起きていた。この日、来日した13人全員がばらばらの私服。さらにシュウォーツァーは欧州から単独で成田に降り立ったため、だれもサッカー選手だと気付かず、人混みの中を素通りで車に乗り込んだ。拍子抜けの来日だったが、さすがにユニホーム姿でのオーラは違った。【千葉修宏】