日本代表が11月11日から開始予定の欧州遠征前に、欧州組のほとんどが、予定を1日前倒しして合同自主トレを計画していることが23日、分かった。日本代表は11月16日にオランダ戦(ベルギー・ゲンク)、同19日(日本時間20日)にベルギー戦(ブリュッセル)が組まれており、アルベルト・ザッケローニ監督(60)や国内組などは同11日、現地に集結し、今年最後の合宿に入る。

 日本協会関係者は「コンディション調整もあるので、早く集まれる欧州組のために、現地のホテルとグラウンドを1日早く押さえています。監督は11日からですが、スタッフの何人かは先乗りして先乗り隊と一緒にトレーニングすることになると思います」と話した。

 代表候補のうち、CSKAモスクワMF本田、インテルミラノDF長友、シャルケDF内田のほか、ハーフナー、吉田、長谷部、清武、細貝、酒井宏の9人は、同9日までにリーグ戦が組まれ、9日の夜か、翌10日には現地集合できる。年内最後の合宿で、W杯出場国との直接対決だけに、個々も含めて少しでもチーム力を上げて戦いたい。そのための、先乗り隊の合同自主トレとなる。

 日本代表は、今月の欧州合宿でセルビア、ベラルーシと対戦し、連敗した。試合内容も含め、連敗のショックは大きく、2戦後は当初予定にはなかった緊急ミーティングが組まれ、W杯までのチーム方針やプランなどが話し合われた。攻撃サッカーを継続することで意見はまとまったが、それから1カ月。合同自主トレ後に、選手間で話し合うこともできるだけに、フィジカル、メンタル両面の強化にもつながりそうだ。