日本代表MF香川真司(24=マンチェスターU)が2月28日、国際親善試合ニュージーランド戦(5日、国立)に備え、成田空港着の航空機で帰国した。イヤホンをつけたまま険しい顔で機外に出て、利用客ら数百人でごった返した到着ロビーでも表情を崩さない。当初は予定になかった取材に応じたものの「W杯まで国内では2試合しかない。けが人が多いけど、W杯に向けて試される状況。国立は特別な場所。強い意志を持って戦いたい」と硬かった。

 そんな口調が物語るように、クラブでは苦境に立たされている。モイズ監督の戦術に合わず、ピッチに立てない日々。先月25日の欧州CLオリンピアコス戦(0-2負け)に後半15分から途中出場したのが、公式戦6試合ぶりの出番だった。約2分間の取材では「日本のファンは期待してくれていると思う。個人的には試合に出て、いい結果を出して、マンチェスターに帰りたい」と意欲を示した。