日本サッカー協会は1日、東京・JFAハウスでジャマイカ、ブラジルと対戦する国際親善試合へ向けた代表メンバー23人を発表した。

 まさかの選出だった。鹿島DF昌子源(21)は「ホンマに選ばれると思ってなかった」と驚きを隠せない。対人の強さが魅力。チームメートのブラジル人FWダビ、MFカイオからは、W杯でネイマールが後方からファウルを受けて負傷した場面を例に「(コロンビア代表)スニガみたいになるな。全国民を敵に回すぞ」と忠告された。だが「行くところは行く。サッカー人生で大きな経験になる。今持てる全力でぶつかりたい」と意気込む。

 4月の国内組候補合宿で初招集された時は、入団4年目でJ1出場が18試合(先発6試合)で異例の抜てきだったが、ここまで全26試合に先発出場。リーグ2位の鹿島を支える守備の要に成長した。9月23日の仙台戦でも無失点に貢献し、視察したアギーレ監督の目に留まった。

 7月27日の浦和戦から右太ももに違和感を覚え、この日は張りを訴えて別メニュー調整。万全の状態とは言い切れないが「今日やった感じだと、大丈夫」。ジャマイカ、ブラジルという強豪相手に、持ち前の体当たりで挑む。【桑原亮】