サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が八百長疑惑でスペイン検察当局から告発された件で、16日付地元各メディアは検察によるスペインの八百長試合告発は初めてとして大きく報じた。<八百長疑惑Q&A>

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 いつの試合

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 10-11年シーズンの11年5月21日、リーグ戦最終節。負ければ2部降格だったサラゴサは、敵地ですでに残留を決めていたレバンテに2-1で勝ち、1部残留を決めた。当時サラゴサのイグレシアス会長が、アギーレ監督や選手の口座にボーナス名義で、計96万5000ユーロ(約1億4500万円)を入金。それがレバンテの選手らに買収資金として渡った疑いがある。

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 疑いをかけられているのは何人

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 計41人。アギーレ監督のほかイグレシアス会長やクラブの幹部3人。当時サラゴサに所属していたマンチェスターUのMFエレラ(スペイン)、AマドリードのMFガビ(スペイン)ら18人と、レバンテに所属していた18人。サラゴサのクラブ自体も告発された。

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 現在の調査状況は?

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 スペイン紙のアスによると、検察当局は10月2日から25人を取り調べ。ガビが「クラブが求めることをした」と、八百長を認めるような証言があったと伝えられている。

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 今後の展開は?

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 スペイン紙のマルカによると、起訴された場合、2月にアギーレ監督が事情聴取を受けるためにバレンシア裁判所に招集される可能性がある。判決が出るのは早くて1~2年後。最長で3~4年かかる場合もあるという。

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 有罪になったら?

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 スペインの「スポーツにおける違法行為」に対する刑法286条が適用され、現地報道によると懲役6月~4年、資格停止処分1~6年、最高で550万ユーロ(約8億2500万円)の罰金になるという。