<アジアCL:アデレード(オーストラリア)3-0クルブチ(ウズベキスタン)>◇準決勝第1戦◇8日◇オーストラリア・アデレード

 クルブチのジーコ監督にとって初のACLは、ほろ苦いものだった。敵地に乗り込んだ第1戦は0-3の大敗。Jリーグ勢との決勝へ黄信号がともり「2点、3点と入れられて選手は意欲を失った」と肩を落とした。前半こそ押し気味の展開だったが、後半にアデレードのブラジル人選手に活躍を許した。

 2006年のW杯ドイツ大会で日本を率いた後、フェネルバフチェ(トルコ)で手腕を発揮し、欧州CLで8強入り。世界最高峰の大会で躍進を遂げたが、アジアのクラブが争う舞台ではデビューを白星で飾れなかった。

 9月下旬に就任したばかり。第2戦へ向け「選手は強い気持ちを持ってゴールを奪ってほしい」と、決勝をあきらめていない。W杯アジア最終予選で日本と同組のウズベキスタンも補佐する予定で、クラブでも代表でも日本の前に立ちはだかることになるか。(共同)