<アジアCL:(8)アルイテハド2-1名古屋(3)>◇28日◇準決勝第2戦◇瑞穂陸※カッコ内の数字は2戦合計

 名古屋がアルイテハド(サウジアラビア)に1-2で敗れ、2戦合計3-8で決勝進出を逃した。21日の第1戦を2-6で落としており、逆転決勝進出には最低でも4得点が必要だった。前半から前に出たが攻撃が空転。同43分に先制を許すなど、ふがいない内容で「終戦」となった。最後のとりでが姿を消し、07年浦和、08年G大阪に続く日本勢のアジア3連覇も消滅した。

 「奇跡」どころか、時間の経過とともに期待がしぼんでいった。第1戦が2-6の大敗で、4点差を追い掛けてのスタート。攻撃的な選手を中盤から前に詰め込み、MF小川も右サイドバックに配置するなど、ほとんど試したことのない布陣で臨んだが、完全に「空転」した。前半43分に絶対にやってはいけない先制点を献上。この日の出来では、ここで事実上の「終戦」だった。

 完敗に、ストイコビッチ監督はさばさばとした表情で会見場に現れた。「今日はいいサッカーをした。選手は必死に努力をしてくれた。ただ、我々はアジアのトップ4にはなったが、これが今の限界」。はっきりと白旗を上げた。大黒柱のGK楢崎を左手甲の骨折で欠くなど、ベスト布陣ではなかったが、日本勢のアジア3連覇を逃した責任は重い。【八反誠】