藤枝の東大卒ルーキー、MF添田隆司(22)が初めてベンチ入りした。出番はなかったものの、目標に掲げていた今月中のベンチ入りはクリア。次は最大の目標である試合出場に強い覚悟を示した。チームは相模原に敗れ、3連敗を喫した。

 ピッチ上のチームは前半13分、右サイドを突破されて先制を許した。前半は相手を上回る7本のシュートを放ったが得点できず、逆に0-1で迎えた後半26分、追加点を許した。劣勢の展開を横目に、アップを続けていた添田。出場機会はなかったが「4月のベンチ入りが目標だったのでうれしかった」と率直な気持ちを口にした。

 2人の主力が負傷離脱中で「ぎりぎり(ベンチに)滑り込んだ感じ。でも逆にチャンス」と貪欲な姿勢をみせた。間近でチェックした元日本代表の相模原FW高原のプレーに刺激を受け「存在感が抜群だった。次、ピッチに立ってJに来て良かったと言いたい」と決意も新た。大石篤人監督(38)は「(添田は)ハードワークといういいストロングがある。タイミングが合えば出る機会もくる」と今後、起用する可能性も示唆した。

 チームは4戦連続無得点で3連敗と苦しい状況だ。ただシュート数も多く、光明はある。添田は「裏への動きだしで攻撃の幅を増やすことができたら」と、チームに貢献する意欲をみせていた。【岩田千代巳】