仙台は、また敵地で勝てなかった。初対戦の松本に完封負けで公式戦3連敗。昨年5月10日のC大阪戦以来、これでリーグ戦アウェーは14戦勝ちなしだ。渡辺監督は、勝利を信じて敵地に駆けつけたサポーターに「非常に悔しい思いをさせてしまった」と残念そうに話した。

 初めての会場。芝の対策はアップから入念に行ったが、風を味方にできなかった。互いにロングボールの蹴り合いになることは「織り込み済み」(渡辺監督)も、風下の後半は相手に押し込まれた。失点後、MF野沢に代えてウイルソン、MF茂木に代えて山本とFWの枚数を増やすも、ゴールは割れず。GK六反は「相手の土俵に乗りすぎてしまった」と悔やんだ。

 MF富田主将は「この敗戦を素直に受け止め、連戦の中でいかに修正できるか。勝ち点3を取り返さないといけない」。中3日の29日にホーム鹿島戦、さらに中2日でアウェー広島戦を控えるイレブンに、下を向いている時間はない。まずは本拠地から、反撃を開始する。【成田光季】