アウェーのJ2熊本が、素早い攻撃から2点を奪った。

 前半2分、カウンターから左サイドを抜け出した熊本FW斉藤和樹(26)が、札幌DF福森晃斗(22)を振り切り、最後はGKク・ソンユン(20)の股の間を抜く技ありシュートで先制。

 同27分には右サイドからのアーリークロスを、再び斉藤が頭で合わせ追加点を決めた。札幌は同28分にFW都倉賢(28)が約20メートルのミドルシュートを放つなどチャンスはあったが無得点。前半は熊本の2-0リードで折り返した。

 札幌バルバリッチ監督(53)は「もっとゴールに向かってプレーしよう」とゲキ。熊本の小野剛監督(52)は「相手の嫌がることを徹底してやっていこう」と指示を出し送り出した。後半10分、熊本は右CKをFW巻誠一郎(34)が押し込み3点目を決め突き放した。

 札幌は同30分にFW都倉が1点を返し反撃を開始。同41分には再び都倉がヘディングでゴールを決め1点差に迫り、その後も攻め立てたが同点には追いつけなかった。

 札幌は4月1日京都戦以来8試合ぶりの黒星。熊本は3月21日愛媛戦以来10試合ぶりの白星となった。