名古屋が相手のオウンゴールで東京に競り勝った。

 シュートは5本だけ。相手の11本の半分以下で、攻撃の形もなく、後半39分には退場者を出し10人になったが、守備陣が踏ん張った。

 GK楢崎正剛(39)、主将のDF田中マルクス闘莉王(34)という看板2人も見事なパフォーマンスだったが、相手の看板FW武藤封じにDF竹内彬(31)が奮闘した。

 熱い男、今季名古屋に復帰した竹内は「チームみんなの力です」と言ったが、分かる人は分かる。闘莉王が「竹内はよく頑張ってくれた」と言えば、楢崎は「竹内は良かった。今日だけじゃなく、ずっといい(パフォーマンス)ですから」と31歳になり、円熟期にある後輩の力を認めた。