嘆き節が止まらない。前日20日の広島戦で1-5の大敗を喫した山形は21日、泉サッカー場で仙台との練習試合(45分×2本)を行い、1-1で引き分けた。2年目MF汰木の得点や、左膝故障から復帰を目指すDF高木利の90分フル出場など収穫はあったが、石崎信弘監督(57)は前日の敗戦を引きずっている様子。「納得いかない。試合中も広島戦を振り返ってた。もう3回目のビデオを見ている」。試合中も視線はうつろだった。

 16戦中2点以上離されての敗戦は今季初。第1ステージ最終節G大阪戦を27日に控えるが、石崎監督の頭は敗因の分析が占めていた。報道陣の前でFW佐藤寿人の得点シーンを丁寧に解説。「広島のサッカーは完成されていた。自分は戦術オタク。第2ステージのホーム広島戦(9月12日)を楽しみにしといて。(監督としての)首がつながっていたらじゃけどな」とリベンジを誓いつつ、最後は自虐ネタを飛ばす余裕を見せた。【高橋洋平】