G大阪が長谷川健太監督(49)へ2年契約を提示し、長期政権を委ねることが27日、分かった。7月上旬に来季の続投要請を行う予定で、野呂社長は「契約年数は2年で提示するでしょう」と話した。今季で3年目を迎えた同監督に、17年シーズンまで計5年間の長期政権を任せる方針だ。

 これまでは、02年から11年まで10年間務めた西野朗監督(現名古屋監督)が最長。長谷川監督が5年間指揮を執ることとなれば、クラブ史上2番目の長さとなる。

 長谷川監督はJ2時代の13年に就任。1年でJ1復帰し、2年目の昨季は、史上初となる昇格1年目での3冠を達成した。今季は第1ステージ優勝こそ浦和に譲ったものの、4位。並行して戦うACLは浦和が1次リーグで敗退したのに対し、8強へ駒を進めている。クラブはその手腕を評価し、野呂社長は「契約延長以外考えられない」と断言。梶居強化本部長も「まずは、こちらの気持ちをしっかりと伝える」と、契約延長へ全力を尽くす構えだ。

 第1ステージの全日程を終えたことで、正式に交渉へと動くことになった。今秋には新スタジアムも完成する。クラブとしてさらなる成長を目指し、健太ガンバの基盤を積み上げていく。

 ◆長谷川健太(はせがわ・けんた)1965年(昭40)9月25日、静岡県生まれ。清水東高-筑波大を経て、88年プロ契約で日産(現横浜)入り。91年に清水へ移籍し、99年に現役引退。指導者としては00年に浜松大監督に就任。清水監督を05~10年まで6季務め、13年からJ2だったG大阪へ。今季で3季目を迎える。監督でのJ1通算成績は117勝64分74敗。