J2磐田MF小林祐希(23)が7戦ぶりに先発復帰する可能性が高くなった。今日1日のアウェー岡山戦で、トップ下で起用される見通し。6月28日アウェー愛媛戦(2-0)以来の先発出場となりそうだ。7月31日に磐田市内で臨んだ調整では、CKやシュート練習などで連係を確認。全体トレ後には、居残りで左足からのFKを繰り返した。さまざまな位置から蹴り込み、ボールの感触をチェックし「シュートを打たないとゴールに入らない。貪欲に狙っていく」と意気込んだ。

 今季は開幕から不動のトップ下として試合に出場し続けた。しかし先発から外れた7月の6試合をベンチから客観的に分析したことで「プレーの幅が広がったと思う」と明かす。今まではパスをつなぎ、攻撃を組み立てる役割を担ったものの、最近では得点まで狙ってサイドからのクロスに飛び込むことも多い。

 チームは2連敗中で3位C大阪とは勝ち点3差と、後がない状況に追い込まれている。名波浩監督(42)は「危機感のある数字の方がいい。勝ち続けるしかない。逃げるつもりはない。しがみついていく」ときっぱり。背水の陣で臨む覚悟を示した。【保坂恭子】