J2札幌MF石井謙伍(29)が6日、札幌・宮の沢での紅白戦で主力右MFに入りプレーした。明日8日のアウェー長崎戦は、3月15日長崎戦以来26試合、約5カ月ぶりの先発が濃厚となった。ユース時代の恩師でもある四方田修平監督(42)就任後、チームは2連敗。四方田チルドレン最年長として「とにかく1勝にこだわってやりたい」と新体制初白星を誓った。

 因縁の長崎戦で雪辱を果たす。3月の対戦では、後半24分に相手選手と接触し、左頬骨を骨折し負傷交代。チームも初黒星を喫した。復帰後は2度、左太ももを負傷するなど、状態が上がらず、負の連鎖が続いた。その間に監督が交代。9戦勝ちなしの状況に「何とかゴールに絡んで流れを変えたい」と意気込んだ。

 FWとしてプロ入りのきっかけをつくってくれたのが四方田監督で、バルバリッチ前監督には、09年オフに札幌を戦力外となった後、MFでの能力を引き出してもらった。どちらも恩師。前監督解任時は「貢献できず申し訳ない気持ちでいっぱい」と悔やんだ。無念の思いを残り15戦にぶつけ、もう1度J1への勢いを引き寄せる。【永野高輔】