J2磐田のDF伊野波雅彦(29)が左長母趾(ぼし)屈筋(左足親指を動かす筋肉)の筋損傷で長期離脱する。15日のアウェー福岡戦(0-2)で負傷していたもので、練習合流まで約1カ月かかる見込み。今季25試合に出場するDFのキーマン不在に選手も危機感いっぱいだ。18日に磐田市内で行われた約2時間の全体練習後、福岡戦に先発した選手はさらに約1時間、青空ミーティングを敢行した。

 ホワイトボードを持ち出し、戦術について意見交換をするなど1人ずつ発言。8月は1勝1分け1敗と勝ちきれない現状について、気持ちをはき出したという。最後は「全員でがんばっていこう」と強い意志を確認し、笑顔で解散した。名波浩監督(42)は「控え選手にとってはチャンス、というスタンス。今日も全員ピリピリやっていた」と選手の奮起を期待した。

 自動昇格圏内の2位はキープしたが、3位東京Vとはわずか勝ち点2差。次節ホーム徳島戦(23日)に向け、MF宮崎智彦(28)は「ここからはラストスパート。この試合でぶっ倒れるくらい、ぶつけたい」と語気を強めた。崖っぷちから、はい上がるしかない。【保坂恭子】