2位広島は名古屋に勝ち、年間勝ち点では浦和と55で並び、得失点差でトップに浮上した。

 広島FW佐藤寿人(33)がJ1通算最多得点に王手をかけた。ホーム名古屋戦で中山雅史の最多記録157点まであと1点に迫る156ゴール目を決めた。FWドウグラス(27)がJで初めてハットトリックを達成するなど快勝、年間順位では首位に返り咲いた。

 前半9分、MFミキッチの右クロスを中央に詰めたMF野津田がスルーし、左足でゴール左に流し込んだ佐藤は「打つとき岳人(野津田)に触るなという感じで『OK!』と叫んだ。岳人が譲ってくれた。今日もう1点取れれば良かったかな。次に持ち越し」と笑顔だった。これで憧れの先輩の記録まであと1と迫った。「記録を注目してもらえることはうれしい。でも、それよりチームが今年優勝争いすると予想できた人が少ないんじゃないか。この位置にいることに注目してもらいたい」と胸を張っていた。

 ▼ハットトリック 広島のドウグラスが名古屋戦で達成。自身J1初。広島では6月20日の山形戦で達成したFW佐藤に次いで今季2度目で通算14度目。