J2札幌は、北海道代表の札幌大を下し、3大会連続で初戦を突破した。札幌で公式戦初出場の新人DF進藤亮佑(19)が後半29分に初得点を挙げるなど、3ゴールに絡む活躍。昨年まで札幌U-18で指導を受けた四方田修平監督(42)の就任初勝利に貢献した。

 進藤は1-0の前半39分に上原の2点目をアシスト、3-0の後半25分には、ゴール前でファウルを受けPKを獲得した。「PKは蹴りたかったけど気づいたらニウドがボールを持っていたので。もめるのも何かと思ったので譲りました」。J3所属のU-22選抜でも2戦連発中の最年少が、冷静に空気を読み、その4分後、自ら駆け上がり“3戦連発”で試合にけりをつけた。

 四方田監督は23日のJ2熊本戦から先発10人を入れ替え、リーグ戦で出場機会の少ない選手を中心に臨んだ。大学生相手とはいえリーグ12戦勝ちなしのチームにとっては意味のある1勝だ。「しばらく勝ちがない中、結果を出すことでリーグにもいい影響がある」と指揮官。実戦経験の少ない若い戦力のモチベーションも上げながら、2週間後に再開するリーグ戦を見据えていく。【永野高輔】