日本サッカー協会(JFA)は16日、都内で理事会を開き、元日本代表の中村俊輔氏(47)が日本代表の新コーチに就任することが決まった。
メディア向け説明会に出席した山本昌邦技術委員長兼ナショナルチームダイレクターは、「ワールドカップで少しでも勝つ確率を高めるため」と選出理由を説明。森保一監督から熱望され、昨年12月の中村氏の横浜FCコーチ退任後から交渉を重ねてきたという。
英国遠征後の4月初旬に欧州で森保監督と中村氏が会食。その他の仕事もあり、熟慮していた中村氏は森保監督の熱意を受けて決断したという。
日本代表スタッフとして選手時代の中村氏と交流がある山本委員長は「彼にしかできないような経験がたくさんあったと思いますし、代表人生の中でもそうですし、いろんなスペシャリストとしてのテクニックであったり、そういうことは今の代表選手たちにとっても刺激になるようなことがたくさんあろうかと思う」と豊富な経験値に期待した。
ワールドカップ(W杯)北中米大会に出場するチームに帯同し、契約終了時期については「他のコーチングスタッフと一緒です」とした。
桐光学園から横浜マリノス入りした中村氏は、「黄金の左足」を武器に98年に日本代表入り。02年の日韓大会はメンバー入りを逃したが、同年移籍したセリエAレッジーナで活躍すると、スコットランド1部セルティックではリーグ最優秀選手(MVP)にも選出されるなどした。
W杯には06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会に出場した。
セルティック後はスペイン1部エスパニョールへ挑戦し、10年から横浜F・マリノスで国内復帰。ジュビロ磐田を経て22年シーズン限りでJ2横浜FCで現役を引退した。その後は同クラブでコーチを務めていたが、昨季限りで退任していた。25年に最上位にあたる、JFA Proライセンスを取得済み。
現在の日本代表は、森保一監督の下で、名波浩コーチと前田遼一コーチが主に攻撃を、斉藤俊秀コーチ、長谷部誠コーチが主に守備、下田崇GKコーチがGKを担当している。

