9戦負けなしで首位を走る。ベガルタ仙台はホームでザスパ群馬を迎え、90分を戦って2-2。PK戦を8-7で勝利し、勝ち点23でEAST-Aグループ首位を守った。先制点を許すも前半31分、DF五十嵐聖己(23)が同点ゴール。さらに後半7分にはMF岩渕弘人(28)が、チーム最多の3ゴール目で勝ち越し。後半28分に退場者を出し数的不利な状況から終了間際に追いつかれたが、しぶとく勝ち点2をつかみとった。
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仙台は前半、ホーム2戦連続となる五十嵐のゴールで同点に追いつき折り返した。追加点が欲しい後半7分、FW小林からのクロスに岩渕がペナルティーエリア中央で右足を合わせ、1度は勝ち越しに成功。岩渕は「入ってきて欲しところに、パスを出したと言っていたので、本当に心(小林)のおかげです」。以心伝心でゴールを生み出した。
移籍後3得点目を決め、ユアスタには岩渕のチャントが響いた。これには岩渕も「興奮しました」。仙台、岡山などでキャリアを積んだストライカー、共通点の多い赤嶺真吾氏のチャントを譲り受けた。岡山時代に親交もあった赤嶺氏からは仙台移籍時に「仙台をJ1に上げて頑張ってくれ」とエールをもらっていた。
現在チーム最多得点を挙げ、期待に応える活躍を見せるが「最多が3点じゃ、FW陣としては悔しい。決定機を決めきれることが試合を大きく左右する部分であり、求められている部分。結果を出してチームを勝たせられる選手になりたい」と気を引き締めた。
一方、試合後の森山佳郎監督(59)は厳しい表情を見せた。後半28分、途中交代で投入されたFW安野が遅延行為と反スポーツ的行為で、立て続けにイエローカード2枚を受け退場。3点目を奪いにいきたいところで数的不利になり、同45分に失点した。「若い選手の軽率な行動で試合がぶち壊しになった。勝ち点2を取ったというより、絶対に落としてはならない勝ち点1をなくした」と苦言を呈した。
それでも、グループ内全てのチームとの対戦を終え、9戦5勝4PK勝ち。負けなしで首位を守った。指揮官は「ゴールにつながるシーンは少なくはなく作れている。昨年より失点数も減ってきて、今日初めて複数失点したこともかなりいい薬になると思うので、また1週間良い準備をしていきたい」と、前を見据えた。【高橋香奈】



