U-22(22歳以下)日本代表の主力を集めたJリーグU-22選抜が町田に完封負けした。リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(来年1月)に向けてU-22代表の手倉森誠監督(47)がコーチとして指揮したが、攻守に課題山積。後半27分にCKから失点した後も追いつけず、最終予選へ不安を残す結果となった。

 手倉森監督の今季J3初采配も、煮え切らない展開で敗れた。コーチの肩書ながらテクニカルエリアに立ち続けたが、後半27分に失点。左CKから191センチのFW戸島に頭で押し込まれた。最終予選の初戦で当たる北朝鮮には、東アジア杯の日本戦で1得点1アシストした2メートル級のFWパク・ヒョンイルがいる。仮想敵に決勝弾を許し、DF岩波は「警戒していたのに…。力がない」と視線を落とした。

 シュート数は7本で同数も、ピンチばかり目立った試合。最終予選の組み合わせ決定後、最初の実戦を落とした指揮官は「歯がゆいね」。選手交代に制約があったとはいえ、不発の前線に「このままでは点が取れない。手遅れにならないようガッツリ鍛えないと」と危機感をあらわにした。