浦和MF武藤雄樹(26)が「ゆうきのプレー」でリーグ史上最多勝ち点記録へと導く。9月30日はゲーム形式の練習でゴールや好アシストを連発。3日鳥栖戦に向け「ミスを怖がらず、自分らしく積極的にパスを受けに行く」と意気込む。

 勇気を持って、雄樹らしいプレーを-。自分に言い聞かせるのには理由がある。今季残り5試合の現時点で、チームは年間勝ち点64の首位。11年柏などの最多記録「72」を超えるまで3勝相当の勝ち点9、つまりマジック3点灯の状態だ。

 しかしそのことは重圧も生む。07年には同時点で勝ち点67と独走も、そこから5試合3分け2敗の大ブレーキで、鹿島に逆転優勝を許した。そして昨年も同時点の首位を守りきれず、G大阪に優勝を譲った。武藤は「きっと大事なのは、順位を守りたいあまりに受け身にならないこと」とうなずく。重圧がかかる場面でこそ、幅広い動きでパスを受ける持ち味を発揮することで、チームに本来の攻撃的スタイルを思い出させるつもりだ。【塩畑大輔】