清水の頼れるストッパーが戻ってくる。左もも裏の肉離れで離脱していたDFヤコビッチ(30)は6日、静岡市内で行われた全体練習に部分合流。午前中はパス回し以外のメニューをこなした。午後は別メニュー調整となったものの、負荷をかけた練習をこなし、順調な回復ぶりをアピール。先月12日の湘南戦で負傷して以来の練習復帰に「みんなとやれるのはうれしい」と充実した表情を見せた。

 チームは前節松本戦に敗れ、年間順位は最下位のまま。次節仙台戦の結果次第ではJ2降格が決まる可能性が出てきた。守備陣もヤコビッチ離脱後の6試合で13失点と崩れていただけに、助っ人DFの復帰はチームにとっても大きい。今週中に完全合流を目指しており「仙台戦に出るために準備をしていく」と万全を期して出番を待つ覚悟だ。

 クラブの将来が決まる今季は残り4試合。仙台戦で勝利すれば、次節での降格は免れるが、残留のためには1敗も許されない。ヤコビッチは「プライドをかけて戦う。いつも応援してくれるサポーターには借りがある。勝って恩返しをしなければいけない」と勝利だけを見据えた。【神谷亮磨】