川崎FのFW大久保嘉人(33)が12日、川崎市内の練習後に妻莉瑛さんの病状について語った。

 大久保は前日11日、自身のSNSで莉瑛さんが胞状奇胎(妊娠時に子宮腔内全体にぶどうの房状の絨毛=じゅうもう=が異常増殖する症状)で抗がん剤治療が必要になったことを公表。抗がん剤の副作用で髪が抜ける可能性もある莉瑛さんを気遣い、3人の子どもとともに丸刈りにした写真を掲載していた。

 大久保はこの日、莉瑛さんの入院に付き添った後、練習に参加。病気を公表した理由について、莉瑛さんが「何か罰を受けて丸刈りにしたと思われるのは嫌」と公表を望んだと説明した。大久保は「自分は罰と思われても良かったんだけど…。この病気も昔は多かったけど今は知られていないこともあったから」と話した。

 大久保はバリカンを使用し、自分と3人の息子の頭を丸刈りにした。国見高(長崎)時代は丸刈りが部のルールで「高校時代にやり慣れてるからね」と笑った。莉瑛さんの治療期間は3週間程度。子どもの世話は莉瑛さんの母親が手伝ってくれているといい、「オレ1人じゃご飯もつくれないし、子供が死んでしまうわ…」と、改めて莉瑛さんの存在の大きさを実感している様子だった。