J2磐田MF川辺駿(20)が、次節アウェー東京V戦(11月1日)に向けて静かな闘志を燃やした。来年のリオデジャネイロ五輪出場を目指すU-22(22歳以下)日本代表候補合宿から29日夜に戻り、30日は磐田市内のグラウンドで行われた全体練習に合流した。

 5日ぶりのチーム練習で、笑顔がはじけた。フル出場した前節アウェー熊本戦(25日・2-0)の翌日から代表合宿へ。オフ無しで動き続けているため、名波監督(42)の指示でこの日の紅白戦には出場せず、パス回しやランニングなど、軽いメニューで調整したが、次節に向けては「問題なし」と言った。「(合宿は)2部練習や練習試合もハードでしたが、ケガや張りはありません」。

 東京Vは、J1昇格プレーオフ圏内の6位につけており、手ごわい相手だ。代表で同じポジションを争うMF三竿(みさお)健斗(19)。今季、東京Vユースから加入し、35試合に出場と中核を担うライバルを強く意識している。「個人もチームとしても負けないようにしたい」。

 自身も現在10試合連続で先発出場しており、攻守でチームに欠かせない存在になっている。「相手は勢いのあるチームだし、同世代もいる。結果を求めて戦いたい」。

 J1復帰と自分のために、絶対に負けられない戦いの核になる。【保坂恭子】