中大が明大に敗れ、残り2試合を残し14年ぶりの2部降格が決定した。

 前半21分に先制を許すと、後半開始早々もカウンターから失点。後がない中大は後半33分にFW内田祐介(3年)のゴールで1点を返すも力尽きた。関東大学1部リーグ優勝5回、全日本大学選手権優勝8回を誇る名門が、来季は2部の舞台で戦う。

 点差以上の完敗だった。引き分け以下で降格が決まる一戦。ルーズボールはことごとく相手に拾われ、中盤もワンツーやスルーパスで簡単に突破を許した。内田のゴールで1点を返すも、後期8戦8敗のチームを象徴するような内容だった。故長沼健氏(元日本サッカー協会会長)、福田正博氏、川崎FのMF中村憲剛ら数多くの名選手を輩出した名門だけに、小出啓太主将(4年)は「最後は伝統を守る気持ちでやっていたが、守備が最後まで統一できなかった。先輩方に申し訳ない気持ちでいっぱい」と声を絞り出した。

 01年に降格時は、川崎Fの中村が当時3年で、1年で1部復帰を果たしている。1点を返した内田は「中大の意地を見せようとやっていた」と振り返り「意識から変えていかないと来年、昇格するのは難しい。強い気持ちを持って全員で取り組んで、1年で1部に戻ってきたい」と話した。