東京が代表コンビの活躍で年間順位3位に再浮上し、自力でのチャンピオンシップ出場が復活した。前半16分に日本代表DF森重真人(28)が決めたPKでの得点を守り、柏に勝利。90分間、無失点で乗り切った裏には森重とセンターバック(CB)を組む、日本代表のDF丸山祐市(26)の守備があった。

 丸山はロングボールをことごとくはね返し1対1でも負けない。前半6分に「一番危険な選手」と警戒した柏MFクリスティアーノに頭で競り勝った。同13分には柏FW工藤に体をグイッと入れカバー。同24分には再びクリスティアーノに球際で勝ち、今季14発のブラジル人から自由を奪った。後半10分にクリアボールを相手にパスしてしまったのが唯一のミスで、ほぼ完璧な守備だった。

 コンビを組む森重が前に出れば丸山がカバーし、丸山が出るときには後ろに森重がいるから自信を持っていける。「相手の場所によってどちらかが出る。いい距離感でやれた」。表裏一体となって動いた2人がCS進出の望みをつなぎ、試合後には日本代表に合流。「いい形で合流できて気分的にはいい」と丸山は自信を深めていた。【栗田成芳】