J1年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝・G大阪-広島の第1戦は今日2日、万博でキックオフを迎える。優勝すれば日本で10日から開幕のクラブW杯に開催国枠で出場できる。

 広島の森保一監督(47)が先手必勝で、連覇した12、13年以来の優勝に王手をかける。1日はG大阪戦に向け、広島市内で最終調整。同監督は初戦の重要性を「十分、把握している。まず目の前の試合を勝つこと。勝利を目標に、最低でも(敵地で)勝ち点1を拾ってくる」と真剣な顔で言った。

 現役時代、広島に在籍した94年に初めてCSの舞台に立った。V川崎との第1戦は0-1の敗戦。その勢いを止められず、目の前で2連覇された。過去9度のCSで、優勝したクラブの第1戦成績は7勝2分け。敵地でも黒星は避けたい。「相手は全員注意しているが、特にパトリックはどのチームも抑えにいっている。決定的な仕事をしているのは遠藤。厳しい戦いになるが、自分たちが成功することを考えている」

 12年の就任後、優勝を逃したのはG大阪に譲った昨年だけ。雪辱へ舞台が整った。

 ◆CS決勝の試合方式 90分間で同点の場合は引き分け。2試合を終えて勝利数が多いチームが優勝。同数の場合は2試合の得失点差、アウェーゴール数の順で決め、それでも同じ場合は第2戦終了後に延長、PK戦へと進む。勝者が年間王者で敗者が年間2位になる。優勝賞金1億円。