元バルセロナ下部組織のU-16日本代表MF久保建英(14)が、飛び級昇格した東京U-18で3試合連続の公式戦出場を果たした。7日、東京都U-17選手権決勝リーグ・横河武蔵野FCユース戦に後半30分から出場。直後にペナルティーエリアの外から左足でミドルシュートを狙った。同33分には右からボールを受け、左へのスルーパスで決定機を演出した。チームは2-0で勝利。ロスタイム含め約20分の出場で初ゴールこそお預けとなったが、ボールを持ったときはピッチで輝きを放った。

 中学2年ながらユースチームの底上げに一役買っている。今季はトップのセカンドチームが参入するJ3へ、ユースからスライド出場する選手も増える。そのためU-18全体で個のレベルアップをテーマにした佐藤一樹監督の方針のもと、今大会全3試合で交代枠9人をすべて使い切り、久保の出場機会が巡ってきている。佐藤監督は「建英が中学2年でこうやって出て、チームが活性化していければ。チームの平均値が上がることイコール、個のアップにつながる」と相乗効果を期待していた。