仙台は13日、宮崎・延岡での2次キャンプを打ち上げた。最終日は選手会主導でサッカー教室を開催。練習試合のリカバリーも兼ね、延岡市と高千穂町地域の子どもたち約120人と触れ合い、キャップとタオルをプレゼントした。

 2年連続で選手会長を務めるDF蜂須賀孝治(25)が中心となり、イベントを盛り上げた。あいにくの雨だったが、選手と子どもたちは終始笑顔で交流した。毎年の同キャンプで、スタッフらが指導するサッカー教室は継続されてきたが、選手が参加するのは震災以降は初だ。蜂須賀が「選手が入って交流できたら」と声を上げ、実現した。延岡市とのつながりは今年で16年目。毎年、歓迎してくれる同市に、選手も感謝の思いは強い。グラウンドの提供やセレモニーだけでなく「チキン南蛮や地鶏などがおいしく、食でも支えられていると思います」(蜂須賀)と笑顔を見せる。

 蜂須賀は「東北の被災地でも(選手会主導のイベントを)増やしていきたい」と言う。「丸5年になりますし『希望のシンボル』と口で言っているわりに行動で示せていない気がする。僕の考えとしては誰かが、ではなく全員でやりたい」。選手としてもレギュラー定着を狙う大事な年になる。「勝負をかける、その思いで頭がいっぱいです」とピッチ内外での活躍を誓っていた。【成田光季】