4年ぶりに出場した東京が、韓国爆買い軍団に敵地で屈した。今季開幕戦となる1次リーグ全北(韓国)戦は、1-2で敗れ黒星スタートとなった。前半39分に先制を許すと後半38分にも失点。後半42分にFW阿部拓馬(28)が一矢報いるも、Kリーグ2連覇中ながら即戦力11人も補強した難敵に敗れた。

 縦に横に切り裂かれて、最後は東京ゴールに吸い込まれた。東京が前半39分に献上した先制点の場面。カウンターを受け全北FWロペスとの一騎打ちで、MF米本が股の下を通され後逸。前を向かれ、中央に注意が集中したところでサイドへ流され、反応したときにはすでに遅かった。城福監督が「1対1の局面で負けないこと」とポイントに挙げていた通り、勝負の分かれ目は球際だった。

 序盤からアクシデントに見舞われ、DF駒野が右ふくらはぎを痛め交代を強いられた。前半から交代枠を使い反撃への切り札も絞られた。さらに駒野の負傷を「筋肉系だと思われます。軽傷ではなさそうです」と同監督。中3日で迎えるJ1開幕大宮戦(27日)出場が危ぶまれることを示唆した。11人の大補強をした韓国王者から、後半42分に一矢報いるゴールを決めたFW阿部は「失点をゼロに抑えて自分たちのゲームにしたかった」と自身の得点よりも敗北を悔やんだ。