INAC神戸がコノミヤ高槻との開幕戦を勝利で飾った。

 前半11分、MF川澄奈穂美(30)のシュートがポストに当たり、こぼれ球を主将のFW高瀬愛実(25)が頭で押し込んだ。今季のなでしこリーグ第1号。さらに高瀬は3年連続でチーム1号を飾った。続く1分後には、川澄のゴールをお膳立て。1ゴール1アシストの主将は「ゴールはラッキーなところもありましたけど、ニア(サイド)に飛び込めたことは良かった。アシストも冷静に(川澄を)見ていたので、そこは成長かなと思います」と笑みがこぼれた。

 INAC神戸は同23分、川澄のCKからFW大野忍(32)が頭で決めて追加点。しかし、後半は相手の堅守に苦戦し、なかなかゴールを割れなかった。松田岳夫監督(54)は「立ち上がりいい時間帯にゴールを奪えた。でも守備的な相手にてこずった。次節以降の課題を見つけながらやっていきたい」と話した。

 昨季のリーグ戦は優勝を逃し、年間3位。13年以来、3年ぶりの女王の座を目指して好スタートを切った。